中学受験 面接対策

<親子でしっかり練習>

 

★面接対策 

「どんな質問をされるのか?」

「当日の服装は?」

など、面接に対する疑問や不安は少なくありません。

入試前に必ず練習をして本番に臨みましょう。

 


★親子ともに常識的な受け答えを
  最近の中学受験では、面接を課す学校は一部の女子校に限られてきています。しかし、志望校で面接が予定されている場合、練習は欠かせません。12月中旬頃を目途に取りかかりましょう。

 

 その際、家庭で練習に取り組むことも大切ですが、子どもが通っている塾で面接対策を行っているなら、積極的に活用してください。と言うのも、親が面接官を務めても多くの子どもは緊張感を持ちにくいからです。

 

 一方、塾の面接対策では、子どもと面識のない先生が面接官役を務めるなど、本番に近い状況を調えてくれます。塾での練習で判明した、「部屋に入るときに一礼するのを忘れている」「話すときに視線が下がりがち」「返事をするときの声が小さい」などの改善点を本番に向けて少しずつ直していきましょう。
 

 

 面接方法は、個人面接、集団面接、保護者同伴の面接など、学校によってさまざまです。

ただし、どの面接も話を聞く時間は5~10分ほど。常識的な振る舞いができていれば、心配する必要はありません。質疑応答でよく聞かれる質問は、志望動機や将来の目標など。面接練習する際は、これらのポイントを重点的に確認してください。

 

 一方、学校によっては「あなたが好きな『ゆるキャラ』は何ですか?」など、少し趣向を変えた質問をされることもあります。ただ、面接はあくまでも受験生の人となりを見る場。子ども、または親が話した内容が、合否を左右する可能性はほとんどありません。

 

 面接当日に想定外の質問が出ても子どもがあわてないよう、「すぐに答えが浮かばなくても黙らないで、「わかりません」と大きな声で答えよう」とアドバイスしておくのがおおすめです。

 

 親の中には、「当日の服装をどうすれば・・・・・」と悩む人もいますが、ベーシックな服装を心がければ大丈夫です。親は落ち着いた色(グレーや紺色など)のスーツを選びましょう。お母さんは派手なアクセサリーなどは控え、靴もかかとが覆われたものをセレクトしたほうが無難です。

 

 子どもにはセーターや白いシャツ、紺色のジャケットなどを着せるとよいでしょう。靴はローファーを履かせる親が多いですが、汚れていなければ運動靴でも問題なし。娘を持つ親の中には普段と違う髪型をセットしてあげる人もいますが、子どもが違和感を感じることもあるので、普段通りの髪型で臨んだほうがよいかもしれません。

面接でよく聞かれる質問

⒈「当校を志望された理由を教えてください」
⇒願書に志望理由を書く欄がない学校でも、面接でほぼ確実に質問されます。親子で話す内容にギャップが生まれないよう、面接練習の際に確認しておきましょう。

 

⒉「将来の夢や目標は何ですか?」
⇒子どもがイメージする将来の夢や入学後のビジョンを問う質問です。受験生が子供らしく素直に夢を語れるよう、日頃から将来の職業などを話題にしておきましょう。

 

⒊「小学校6年間でがんばったことは何ですか?」
⇒話す内容は勉強でも、スポーツでも基本的に問題ありません。努力した体験を通して、身についた力まで説明できるとベター。

 

<ほかにもこんな質問が?>
「当校に入学した場合、どの部活に入りたいですか?」

「今日は、試験会場までどうやって来ましたか?」

「あなたのどんなところが我が校に合うと思いますか?」など

中学入試の面接では何を聞かれるの?

 

昨今の中学受験では面接の場を設けている中学はさほど多くありません。
帰国子女枠を持つ私立中学などでは別途面接を必須としているところが多いようですが、基本的な姿勢として入学選抜試験による点数を重視する学校がほとんどです。
お子さんと保護者が同時に面接に当たる場合もあれば、お子さんはグループ面接、保護者は単独と言ったようにバラバラに面接という場合もあります。年度によって募集要項が変わることもありますから、詳細は志望校の募集要項をしっかりと確認するようにしましょう。

多くの場合、面接時に質問される代表的な内容は下記のようになっています。

  • ・ご家庭での教育方針
  • ・本校の志望理由
  • ・通学時間
  • ・親元からの通学かどうか確認
  • ・ご家庭でのコミュニケーションのとりかた
  • ・親から見たお子さんの性格
  • ・お子さんのご家庭での役割
  • ・自分の長所など自己紹介
  • ・最近気になったニュース
  • ・中学校に入ってからの夢、目標
  • ・小学校の思い出、友だちのこと
  • ・他の中学校を受験しているかどうか

 

それぞれの質問は面接官の聞き方で行われますが、基本的には慌てず落ち着いて、嘘がないよう丁寧に答えることが大切で、質問への返答内容はあまりに突飛で非常識でなければ、これが正解だという答えがあるものではありません。
集中して、面接官へ真摯に答えることを意識して取り組みましょう。
特に、お子さんへの質問へお母さんが慌てて答えてしまうとか、お子さんが答えた内容を無意識に真っ向否定してしまう、キリスト教系の学校なのにその指導方針を真っ向否定してしまうといったような凡ミスがないようにしたいですね。
動揺して頭が真っ白になってしまって何を言っているのかわからない、ということがないように、事前に何度かロールプレイしておきたいところです。

 

 

中学入試の面接での服装は?

他のお子さんはどんな服なんだろう、私はどんな服がいいのかしら?
面接での服装はどうしても気になる点の一つです。普段の服装で、と指示されている学校もありますが、面接当日周りの服装が気になって面接が上の空になってしまうと元も子もありません。
制服のある小学校ならお子さんは制服で、もし制服が無い小学校なら、入学式や卒業式を思い出して、今から中学生になるお子さんの凛々しさが伝わる服装が良いでしょう。
ブレザーなどが選択肢に上がると思いますが、中学受験と面接が同じ日の場合は入試を主に考えましょう。腕が動かしにくいピッチリしたブレザーでは入試に集中できないかもしれません。
その場合はブレザーを脱いで試験を受けても寒くないように、カーディガンやセーターなどで調整できるようにしておきたいですね。

保護者の服装は一般的なスーツやジャケットがおすすめです。
冠婚葬祭を思わせる黒ではなく、グレーや紺色などのスーツやジャケットで、ジーンズなどのあまりにカジュアルな服装は避けておきましょう。
上品で、中学受験生の父親、母親としての安定感を感じさせる服装を意識していただきたいと思います。
同様の理由で、アクセサリーは最小限で華美でないものにしておきましょう。
お母さんの中には張り切ってネイルを仕上げてくる方もいらっしゃるようですが、派手にならない長さでナチュラルな色にしておくほうが無難です。

 

 

 

中学受験の面接での話し方

面接は概ね10分程度のことがほとんどです。
その時間の中で面接官はお子さんの普段の様子やご家庭での様子、これから学校に協力的なスタンスでお子さんの成績向上を考えてくださるかどうか、などを確認していきます。
多少詰まったり言い間違えたりしても問題はありませんので話し方を極端に意識する必要はありませんし、面接で大幅に減点されてしまうこともほぼありません。
が、服装と同じくあまりに話し方が常軌を逸しているとよろしくありません。
丁寧に、そして面接官との意思疎通がしっかりと出来るように、尚且つこの学校に合格したいという熱意がきちんと伝わるように話しましょう。

 

以上、「中学受験の面接を上手に攻略」というテーマの記事でしたがいかがでしたか?
中学受験勉強を進めていく中で、面接のある学校を選択するなら面接がマイナスになるとは考えず、合格したいという熱意を伝えるチャンスがあると考えて、丁寧に、でも神経質にならずリラックスして臨むようにしたいところです。

 

 

2017.1.13『かしこい塾の使い方』  から転載